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未成年でもNISAが使える時代へ ― 公務員家庭が知っておきたい「未成年者つみたて投資枠」の新制度

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2026.05.29

令和8年度税制改正により、2027年(令和9年)から、NISAの「つみたて投資枠」に未成年向け制度が新設されます。

これにより、18歳未満でも非課税で積立投資ができる「未成年者特定累積投資勘定」がスタートする予定です。

教育費の準備や長期資産形成を考える家庭にとっては大きな制度変更ですが、一方で、

・原則18歳まで引き出し制限
・教育費目的での払出しルール
・金融機関への書類提出

など、注意点も多くあります。

特に公務員家庭では、「教育資金を計画的に準備したい」というニーズが高いため、制度の仕組みを理解しておく価値は大きいでしょう。

今回は、新制度のポイントを分かりやすく整理します。

## 未成年でも「つみたてNISA」が可能に

今回創設されるのは、「未成年者特定累積投資勘定」という制度です。

簡単に言えば、

「18歳未満の子ども名義でも、NISAのつみたて投資枠を利用できる」

という仕組みです。

これまで未成年向けにはジュニアNISAがありましたが、制度終了後は新たな非課税制度がありませんでした。

今回の改正は、その後継的な位置づけとも言えます。

## 原則として18歳まで引き出し制限

ただし、この制度には大きな特徴があります。

原則として、

「18歳になる前年12月31日まで」

資産の移管や払出しが制限されます。

つまり、

・自由に解約
・気軽に引出し
・短期利用

を想定した制度ではなく、長期積立を前提とした制度設計です。

## 例外として認められる「教育費・生活費」

一方で、一定条件を満たせば18歳前でも払出し等が認められます。

具体的には、

・災害等のやむを得ない事情
・12歳以降の教育費
・生活費への充当

などです。

ここが今回の改正で注目されているポイントです。

## 教育費で使う場合でも「手続き」が必要

「教育費なら自由に引き出せる」というわけではありません。

金融機関へ所定書類を提出する必要があります。

しかも、

・移管(資産を動かす)
・払出し(現金化する)

で提出書類が異なります。

## 「移管」と「払出し」で書類が違う

### ① 移管・返還の場合

提出するのは、

「特定累積投資上場株式等移管等依頼書」

です。

ここでは、

・どの資産を
・どれだけ
・どこへ移すのか

などを記載します。

### ② 払出しの場合

提出するのは、

「特定課税未成年者口座払出依頼書」

です。

こちらは、

・いくら払い出すのか
・どの資産を払い出すのか

などを記載します。

つまり、同じ「教育費目的」でも、資産移動なのか現金化なのかで手続きが分かれるわけです。

## 公務員家庭とNISAの相性

公務員家庭では、

・安定収入
・教育費準備
・老後資産形成

を長期視点で考えるケースが多く、つみたて投資との相性は非常に良い傾向があります。

特に最近は、

・学費上昇
・物価高
・退職金制度の変化
・年金不安

などを背景に、「預金だけでは不安」と感じる家庭も増えています。

その中で、未成年から非課税投資ができる制度は、資産形成教育という意味でも注目されそうです。

## ただし「教育資金」と「投資」は分けて考える必要も

一方で注意点もあります。

教育費は、「使う時期」がある程度決まっています。

大学進学時期に相場下落が重なると、

「必要なタイミングで資産価値が下がっている」

可能性もあります。

そのため、

・生活防衛資金
・確実に必要な教育費
・長期投資資金

は分けて管理する視点が重要です。

## 条件違反には課税リスクも

今回の制度では、ルールに違反した場合、

・非課税扱いが取り消される
・源泉徴収が行われる

可能性があります。

つまり、

「なんとなく使った」
「手続きを忘れた」

では済まない制度設計になっています。

特に未成年口座は保護者管理になるケースが多いため、親側の理解が重要になります。

## 「貯める」から「育てる」時代へ

今回の制度改正から見えるのは、日本全体が

「預金中心」
から
「長期積立・分散投資」

へ政策的にシフトしている流れです。

特に若年層への投資教育や資産形成を後押しする色合いは、今後さらに強まる可能性があります。

## まとめ

2027年から始まる未成年向けNISA制度は、公務員家庭にとっても注目度の高い制度改正です。

ただし、

・18歳まで原則引出し制限
・教育費利用には書類提出
・ルール違反時の課税

など、制度理解が欠かせません。

大切なのは、

「非課税だから使う」
ではなく、

「家計・教育費・将来設計の中でどう活用するか」

という視点です。

制度が複雑化する時代だからこそ、“商品選び”より先に“目的設計”が重要になっていくでしょう。