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子どもでもNISAができる時代へ―公務員家庭の「教育資金づくり」が大きく変わります―

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2026.04.21

令和9年から、NISA制度に大きな変化が起こります。

それは、
**「年齢制限がなくなる」**
という点です。

つまり、これまでできなかった
**18歳未満の子ども名義での資産形成**が、
制度として正式に可能になります。

公務員の方は、
・安定した収入
・計画的な家計管理
・教育資金への関心が高い

こうした特徴があります。

だからこそ今回の改正は、
単なる制度変更ではなく、

**「教育資金づくりの選択肢が増える」**

という意味を持ちます。

現場のFP・税理士としての視点で、
公務員家庭にとっての実務的なポイントを整理します。

■ 何が変わるのか?最大のポイントは「年齢制限の撤廃」

これまでのNISAは、

**18歳以上でないと口座が作れない**

というルールがありました。

それが令和9年からは、

**年齢の下限がなくなります。**

つまり、

・0歳でも
・小学生でも
・中学生でも

**NISA口座を開設できる**

ようになります。

これは実は、
かなり大きな転換点です。

■ 新しくできる制度:「未成年者特定累積投資勘定」

今回の改正で創設されるのが、

**未成年者特定累積投資勘定**

いわば、

**新しい「ジュニアNISAの進化版」**

です。

主な内容は次のとおりです。

【制度の基本】

・対象:18歳未満
・年間投資枠:60万円
・非課税上限:600万円
・対象:つみたて投資のみ
・18歳になると自動で通常NISAへ移行

ここは非常にシンプルな設計です。

■ 以前のジュニアNISAより「使いやすく」なっています

過去にジュニアNISAを検討された方は、

「途中でお金を引き出せない」

という制限を覚えておられるかもしれません。

今回の制度では、

**柔軟性が大きく改善**

されています。

特に重要なのが次の点です。

■ 12歳以降は教育費として引き出し可能

ここは実務上とても重要です。

原則としては18歳まで払出し制限がありますが、

**12歳以降**

であれば、

・教育費
・生活費

のために、

**途中で引き出すことが可能**

になります。

例えば、

・中学受験
・高校入学
・塾費用
・教材費

こうした支出に対応できます。

これは、

**「貯めながら使える」**

制度設計と言えます。

■ 公務員家庭にとっての現実的なメリット

ここは少し踏み込んだ視点です。

公務員の方は、

・退職金制度がある
・年金制度が安定している
・住宅ローンも比較的計画的

一方で、

**教育費のピークが重なる**

という特徴があります。

特に、

・大学進学
・私立進学
・下宿費用

このあたりは、

**一気に数百万円単位**

で資金が必要になります。

今回の制度は、

その準備を

**税金なしで長期的にできる**

という点が最大の価値です。

■ 重要ポイント:「枠は使い回しできる」

今回の制度では、

**簿価残高方式**

が採用されています。

少し専門的ですが、意味はシンプルです。

例えば、

・100万円積み立て
・50万円引き出し

この場合、

**50万円分の枠が復活**

します。

つまり、

**使ったら終わりではない**

という設計です。

これは教育資金には非常に相性が良い仕組みです。

■ 税理士・FPとしての実務アドバイス(公務員向け)

この制度を上手に活用するために、
次の3点だけ意識してください。

① 子ども1人につき月3万円〜5万円程度から始める
② 教育費専用口座として位置づける
③ 「いつ使うか」を最初に決めておく

特に重要なのは、

**投資ではなく「目的」を決めること**

です。

■ いつから始まるのか?

ここは大切です。

制度開始は、

**令和9年1月1日**

です。

つまり、

**2027年から**

本格スタートです。

今からできる準備は、

・家計の余力確認
・教育費の見える化
・金融機関の比較

この程度で十分です。

■ まとめ:これからの教育資金は「時間を味方にする」

今回の改正の本質は、

**子どものための資産形成を早く始められる**

という点です。

教育資金は、

・必要な時期が決まっている
・金額が大きい
・準備期間が長い

この特徴があります。

だからこそ、

**早く始めること自体が最大の戦略**

になります。

制度は、
静かに、しかし確実に進化しています。

その変化を味方につけることが、
ご家庭の安心につながると私は考えています。