
はじめに
2026年6月、「社会福祉法等の一部を改正する法律」が公布されました。
今回の改正では、「身寄りのない高齢者への支援」が大きく報道されましたが、実は高齢の親を持つご家族にとっても、介護サービスの利用や施設選びに影響する重要な内容が数多く盛り込まれています。
施行は原則として2027年4月1日(一部は別途施行)ですが、今のうちから内容を理解しておくことで、将来の介護への備えがしやすくなります。
今回は、特に押さえておきたいポイントを分かりやすくご紹介します。
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## ① ケアマネジャー制度が変わる
介護サービスを利用する際、多くの方がお世話になるのが「ケアマネジャー(介護支援専門員)」です。
今回の改正では、これまで一定期間ごとに必要だった資格の更新制度が廃止されます。
とはいえ、「研修が不要になる」というわけではありません。
今後も定期的な研修は継続されますが、
・研修時間の短縮
・分割受講が可能になる
など、現場で働く方の負担軽減が図られます。
一方で、研修を正当な理由なく受講しない場合には業務停止などの対象となるため、専門性を維持する仕組みはこれまで以上に重視されます。
利用者にとっては、質の高いケアマネジメントが期待できる改正といえるでしょう。
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## ② 有料老人ホームの「囲い込み」が規制される
今回の改正で特に注目されているのが、有料老人ホームに関するルールの見直しです。
一部の住宅型有料老人ホームでは、
「入居したら特定の介護サービス事業者しか利用できない」
というケースが問題視されてきました。
今回の改正では、
・特定事業者の利用を入居条件にすることの禁止
・ケアマネジメントの独立性確保
・運営方針の公表
などが義務付けられます。
つまり、入居後も本人や家族がサービスを選びやすくなり、より利用者本位の介護が期待されます。
施設を探しているご家族にとっては、安心材料の一つになるでしょう。
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## ③ 夜間の訪問介護サービスが見直される
夜間対応型訪問介護は廃止され、新たに「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」と統合されます。
これにより、
・24時間対応
・介護と看護の連携
がより一体的に提供されることが期待されています。
夜間の見守りが必要な高齢者や、一人暮らしの親御さんがいるご家庭では、地域のサービス体制がどのように変わるのか確認しておくと安心です。
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## ④ 人口減少地域でも介護サービスを維持
地方では介護事業者の人手不足が深刻化しています。
そこで新たに創設されるのが、
・特定地域サービス
・特定地域居宅サービス等事業
という制度です。
地域の実情に合わせて人員配置を柔軟にし、市町村が主体となって介護サービスを維持しやすくすることが目的です。
都市部に住む方にはあまり関係ないように思えるかもしれません。
しかし、地方で暮らす親の介護を考えている方にとっては、「必要な介護サービスが今後も受けられるか」に関わる重要な制度改正といえます。
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## ⑤ 家族が知っておきたい「介護は早めの情報収集」が大切
介護制度は少しずつ見直されていますが、実際に介護が必要になってから制度を理解しようとしても、十分な時間を確保できないケースが少なくありません。
例えば、
・どんな施設を選ぶのか
・在宅介護を続けるのか
・ケアマネジャーへ何を相談するのか
こうした準備は、元気なうちから家族で話し合っておくことが重要です。
制度改正は「利用者の選択肢を広げる」ことを目的としているものも多く、事前に情報を知っているかどうかで、介護の選択肢が大きく変わることがあります。
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## まとめ
今回の社会福祉法等の改正は、介護サービスを利用する本人だけでなく、その家族にも大きく関わる内容となっています。
主なポイントを整理すると、
・ケアマネジャーの更新制度が廃止される
・老人ホームの「囲い込み」が規制される
・夜間訪問介護が新サービスへ統合される
・地方でも介護サービスを維持する仕組みが整備される
・利用者本位の介護サービスへ制度が見直される
高齢化が進む日本では、「介護はまだ先の話」と考えていても、突然その日が訪れることがあります。
制度が変わる今だからこそ、ご自身やご家族の将来について話し合うきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
介護は「困ってから考える」のではなく、「元気なうちに備える」ことが、ご本人にもご家族にも安心につながります。